体の痛みでお悩み(神経痛)

神経痛

神経痛について

わたしたちの身体のなかに、網の目のように張り巡らされた「末梢神経(まっしょうしんけい)」が、なんらかの原因で刺激をうけて生じる痛みを「神経痛」と呼びます。

神経痛には、原因のはっきりしている「症候性神経痛」と、原因となる病気が分からない「突発性神経痛」の2つがあります。
症候性神経痛には、大きく分けて3つの症状が挙げられます。
三叉神経痛
動脈硬化などを原因として、目の周りや額・頬などに痛み。
肋間神経痛
身体の歪みなどを原因として、背中から胸にかけての痛み。
坐骨神経痛
腰椎椎間板ヘルニアを原因として、お尻から太ももの後面・ふくらはぎにかけての痛み。
このように、原因となる疾病・痛みの出る箇所は異なりますが、神経痛は針で刺されたような鋭い痛みが生じる、苦痛の大きな症状のひとつです。
日常動作や呼吸・会話で痛みが発症することもあり、重度の神経痛の場合は日常生活を送るのが困難になってしまうケースもあります。
神経痛について

こんなお悩みありませんか?

  • 顔の片側に突然起こる鋭い痛み
  • 顔が痛くて洗顔が苦痛
  • 背中から胸にかけて肋骨に沿って鋭い痛み
  • 深呼吸や咳をするだけで痛い
  • お尻や太もも・ふくらはぎの鋭い痛み
  • 身体を曲げると痛みが出る
  • 皮膚にピリピリした痛みがある
感覚神経がなんらかの原因で刺激をうけ、痛みを生じる神経痛は鋭い痛みが強く、大きな苦痛を伴う症状です。
神経痛を治療するためには、鍼治療によって痛みを緩和しながら、痛みの原因となる病気を改善していく必要があります。

こんなお悩みありませんか?

神経痛では、痛みの出る箇所によって、原因となる疾病を予測することができます。
顔面の痛み
顔面の痛み
顔面に鋭い痛みが生じる三叉神経痛は、顔面の痛覚を伝える「三叉神経」が周囲の血管に圧迫されることが原因で発症します。

三叉神経を圧迫する原因として、
  • 動脈硬化
  • 脳腫瘍
  • 脳動脈瘤
などの疾病の可能性があります。
いずれも、重大な症状を伴う疾病となっていますので、顔面に痛みを感じた場合は総合病院での検査が必須です。
背中から胸にかけての痛み
背中から胸にかけての痛み
背中から胸にかけての痛みが生じる肋間神経痛は、肋骨の間にある「肋間神経」が圧迫されることが原因で発症します。

肋間神経を圧迫してしまう原因としては、椎間板ヘルニアや骨折による身体の歪みが推測されます。
それだけではなく、
  • ウイルス感染
  • 骨粗しょう症
  • 内臓疾患
などの疾病も疑うことができます。
お尻から太もも、ふくらはぎの痛み
お尻から太もも、ふくらはぎの痛み
お尻から太もも、ふくらはぎの広い範囲にかけて痛みが生じる坐骨神経痛は、お尻からふくらはぎまで伸びる「坐骨神経」が圧迫されることで発症します。

坐骨神経痛は、ほとんどの場合腰椎椎間板ヘルニアが原因と言われています。
皮膚のぴりぴりした痛み
皮膚のぴりぴりした痛み
帯状疱疹(たいじょうほうしん)を発症した方が、後遺症として「帯状疱疹後神経痛」を伴う場合もあります。

帯状疱疹後神経痛は、帯状疱疹の症状が長引いてしまった場合に、患部の皮膚にぴりぴりした痛みが残ってしまいます。