お世話になっております。神戸すみれ治療院の武智です。
今回は脊髄損傷にて下肢に麻痺が出ておられる方の体験から、
現在2回目の治療での経過についてお話したいと思います。
無料体験時には退院して間もない事もあり、上肢の力が入りにくい状況でした。
その際には肩部から上肢にかけて鍼灸治療、通電治療を行なうことで深部の
筋肉を刺激して少しでも動きやすさが出る様に施術しました。
まず、上肢の動きや手指が使いやすくなる事で生活の質が向上すると
考えたからです。
体験から1か月程期間が空いて、本治療となりました。体験時には上手く
使えていなかった上肢、手指はしっかりと動かすことが出来ており、握力も
しっかりとついてきている状態に変化されていました。一度動くきっかけを
作れた事で日常生活での動きが筋力を強くした要因になっています。
ただ、下肢の麻痺、体幹部の筋力の低下は顕著で背もたれが無い状態では
座位の保持が難しい状況になります。患部に鍼灸治療、通電治療を行ない
体幹部のトレーニングを開始しました。まず前傾姿勢からもとのポジション
まで戻すことも恐怖感や出来ないとの認識でなかなか出来ないとの事でしたが、
軽く補助しながら行なっていくことで少しずつ恐怖感は軽減されてきたようです。
その運動を繰り返していく事で体幹の力の入れ方のコツを少しずつ思い出されて
きた様子でした。
次回訪問時には腹筋部の筋肉痛が出ている、そんな感覚が出てきたのは初めて
だと喜ばれていました。
本治療2回目になると、前回不安定だった前屈からの運動に対しての恐怖感も和らぎ、
支えにしていた上肢の力も抜けた状態で元のポジションまで戻すことが出来る様
になっていました。体幹部の使い方のコツ、座位保持でのバランスの感覚がしっかり
されてきたことで補助なしで数秒ではありますが保持出来ています。下肢は感覚が
まだ戻っていませんが今後は下肢に対しても治療を行なっていく事で少しずつ、
力が入る感覚を身に着けて頂きたいと考えています。
治療の様子↓
まだ治療開始して間が無くすごく大きな変化が出ているわけでは有りません。
ただ少しの変化によって生活動作が変わりそれがきっかけで筋力が戻る、動かせ
ないと諦めていた部分が動くきっかけが出てきたりしています。
(アスレチックスカラーです!)
時間は掛かるとは思いますが、鍼灸治療を行ないながら筋力の強化を同時に
行ない、諦めておられる部分を諦めないで済む状態にしたいと考えております。
同じような症状でお悩みの方!
まだ諦めるのは早いですよ!!
是非、神戸すみれ治療院までご一報を!!